鈴木のりたけさん「続・しごとば」制作日記 その15
鈴木のりたけさんの「続・しごとば」制作日記は移行しました。
⇒「続・しごとば」制作日記 その15
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鈴木のりたけさんの「続・しごとば」制作日記は移行しました。
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北欧独特の洗練された色使いで描き出す『SIKA』(邦題:『ぶた』)の物語はシュールでユーモアたっぷり。自由なコマ割りを用い,シンプルな様式の中に都会的で優しいユーモアに溢れ,ところどころに哲学的なエッセンスも感じられる作品です。
(ちなみに、「SIKA」とはフィンランド語で「ぶた」という意味なのだそうですよ。)
作者はフィンランドの絵本作家ユリア・ヴォリさん。
■ユリア・ヴォリ (Julia Vuori)
1968年生まれのフィンランド出身の絵本作家。
『SIKA』はフィンランドの日刊紙「ヘルシンキ・サノマット」に掲載されていたかわいい主人公、ぶたのせつなく楽しい日々のお話をもとにした絵本。もともとは友人を元気づけるため描きはじめたという本作品はふっと気持ちがなごやかになる物語で愛情に溢れ、大人の女性たちの圧倒的な共感を呼んでいます。父親は絵本作家のペッカ・ヴォリ。
この度、絵本ナビ読者の皆さんから寄せられた質問(「ユリア・ヴォリさんへの質問大募集」企画より)をもとにインタビューさせて頂くことができました。遠くフィンランドからのユリア・ヴォリさんの声をお楽しみください!!
■ 自然と主人公になっていった「ぶた」・・・
絵本「SIKA(ぶた)」シリーズは、何といっても主人公ぶたのキャラクターが魅力的!
好奇心旺盛で元気いっぱい、何にでも挑戦する姿が見ていてとっても楽しい気分にさせてくれますね。一方で、すぐに考え込んでしまったり、切なくなってしまったり、繊細な一面もあったりして。そんな時、いつも何とかしようと健気に努力し続けるぶたの姿はとっても強く、しかも愛らしく、子ども達だけでなく多くの女性が共感してしまうのも納得なのです。
『ぶた』 『ぶた、ふたたび』
ユリア・ヴォリ 作 文溪堂 ユリア・ヴォリ 作 文溪堂
―― 主人公に「ぶた」という動物を選んだのはどうしてですか?
実は最初からメインキャラクターとして「ぶた」を選んだ訳ではありません。自然と主人公になっていったのです。初め「ぶた」は白黒で、他にキャラクターはいませんでした。「ぶた」はとても気まぐれで同情しやすい登場人物だったので、当然ながら即座に主役になりました。
―― 誰かモデルはいるのでしょうか?
SIKA(ぶた)は完全に作られたキャラクターで、現実に存在するキャラクターを元にしているわけではありません。ただもちろん、私が経験する事や知り合う人達によってSIKAも影響を受けています。
更に、ブタを取り巻く友人達のキャラクターがとても強烈な個性の持ち主ばかり。でも、それぞれがぶつかり合うことなく、お互いを尊重し合って付き合っている様子がとても印象的です。
こんな声もありました。
私はペンギンが「殻を破ってこの世にあらわれたのは何故か」と問い詰められているお話の中のヒナが印象的で好きです。このヒナの生命力は1歳の息子に通じるものを感じます。<絵本ナビ読者の声より>
―― ユリア・ヴォリさんの中でお気に入りのキャラクターはいらっしゃいますか?
SIKAシリーズの中で特にこのキャラクターが好きということはありませんが、キャラクターを描き出している瞬間、そのキャラクターに全ての注意を払っているので、その時描いているキャラクターが私のお気に入りになります。
―― アイデアはどの様に浮かんでくるのでしょうか?ご家族からも影響を受けられることはあるのでしょうか?
SIKAのストーリーは、大体私の生活で起こったことからヒントをもらいます。そこから話を面白く装飾していくと、SIKAやキャラクターたちが自然とストーリーを上手く回し始めてくれるのです。私の友人や家族は、ストーリーの中のある部分によっては見覚えがあるのでSIKAの話に含まれているように感じているかもしれません。でも実際のストーリーは風変わりなSIKAの世界をベースに作り上げています。
―― 多くの読者の方の感想にもありましたが、色彩が独特でとても美しいですね。
色のこだわりに関しましては、私は鮮やかな色合いや独特な色のコントラストが好きで、作品に必ず使用する色の幅というのがあります。色を選ぶ際、私はまず気に入った一色から塗り始めます。私の目が満足できるように他の色を選んでいくと、他の色も自然とうまい具合にあるべき場所に収まっていくのです。
フィンランドの自然が大変色鮮やかな春の時期や、湖畔の小別荘で過ごす霞のたちこめた夏の朝などにも私の色のパレットは刺激を受けます。
自宅にある飾り物にも私の作品と似たような色の要素を見つけますが、私は3人の男の子の母親でもあるので、家に関しては基本的に実用性を重視しています。
■ 読む人に自由に楽しんでもらいたSIKAの世界・・・
もともとは友人を元気づけるため描きはじめた、というエピソードが興味深いですね。読者の方からの反応についてもお伺いしてみました。
―― この作品をどんな風に楽しんでもらいたいですか?
実は、読者の皆様が持つ様々な感想に私自身も魅了されたりします。ファンのコメントを通して作品の新しい見識を知ることもあるのです。私は作品を読む人に対してSIKAをこう読むのが正しいとか、ストーリーを想像する上である特定の見方が大切だ、など指定しないようにしています。読者にとって、2回目に読んだストーリーの印象や見解が、最初に読んだ時と違うことは良いことだと思っています。
―― 作品を読んだ方からの反応で嬉しかったエピソードなどございますか?
特に印象に残っているのは、こんな二人のファンの方です。
一人は中高年の日本人の方で、銅線を使用し、小さくて素晴らしいSIKA像を私に作ってくれました。もう一人は若いフィンランド人の男の子で、どんなにSIKAの「SIKA JA OIKUKAS SIENI (日本未発売の「きのこ」に関する絵本)」が好きかを何通も手紙で送って知らせてくれました。私にとって、世代も文化も違うこのようなファンの方たちがSIKAの話を楽しいと感じてもらえていることは大変嬉しく喜ばしいです。
■ユリア・ヴォリさん御自身についてもお伺いさせて頂きました!
―― 子どもの頃好きだった絵本はございますか?また、小さい頃から絵を描く事はお好きでしたか?
私は1歳の頃から絵を描き始めました。
当然のことながら、幼い頃に読んだ、そして読んでもらった子どもの絵本には大きく影響を受けていると思います。特に感化されたのはトーベ・ヤンソン(Tove Jansson)の「ムーミン」シリーズやリンドグレーン(Astrid Lindgren)の本などです。
それから「不思議の国のアリス」、子ども用の詩に関する本、有名なおとぎ話などにも影響を受けています。コミックを読むことも好きで、動物図鑑で動物の写真を見ることも大好きでした。
―― 好きな作家さんや影響を受けられた作家さんはいらっしゃいますか?また、日本人の作家さんでもいらっしゃいますか?
私は、日本の芸術には大変興味を持っています。日本の短歌が訳された本も沢山読んでいますし、広重や北斎などの浮世絵は特に興味深いですね。学生時代には、フィンランドのシネマ記録保管所で観ることができる黒澤監督の映画を全て観に行ったこともあります。私にとって「スタジオ・ジブリ」や「宮崎駿監督」というのもとても大事な存在で、東京のジブリ美術館に行った時は大変感動しました。それから和太鼓の芸術形式にも興味があります。
―― 絵本を創作されている時に、一番楽しいと感じる瞬間を教えて頂けますか?
私が絵本創作の際、一番楽しいと感じるのは、大まかなストーリーが頭に浮かび、SIKAとキャラクター達自身がどう描かれてほしいか、というのがわかった瞬間です。絵の構成は必ずしも用意できている訳ではありませんが、私の頭の中では、どのキャラクターがどこに配置され、どのように描かれるべきか、その時点で整理できています。たまに私でさえ驚くことがありますが、SIKAの世界では驚かないほうが不思議なのかもしれません。
―― 今後の作品について、少しだけアイデアを教えてくださいませんか?
今後も新しいSIKAのストーリーを沢山作っていく予定です。次にフィンランドで出版される新作絵本は、小さい子ども用のSIKAと数字に関する絵本です。SIKAのアルバムに新しいお話や新しいキャラクターも登場します。
■ 最後に・・・
―― 絵本ナビ読者に向けて一言メッセージをお願いします!
『SIKA』を読めば、SIKAは読者の皆さんに、「もっと怠慢に過ごして、ブラブラすることを楽しんで、美味しいペストリーのお菓子を味わうこと」を勧めてくれると思いますよ!
ありがとうございました!
ユリア・ヴォリさんの頭の中でも、きっとSIKAたちは自由に動き回っているのでしょうね。日本にこんなに興味を持っていらっしゃるという事にも驚きました。嬉しいですよね。続編が本当に楽しみです。
さて、絵本ナビshopでは、SIKAのこんな可愛いグッズ達も取り扱っています!
絵本ナビshopぶた(SIKA)コーナーはこちらから!>>>
絵本の雰囲気そのままにアニメにもなっています!>>>
SIKA公式サイトもお楽しみください>>>
鈴木のりたけさんの「続・しごとば」制作日記は移行しました。
⇒「続・しごとば」制作日記 その14
『となりのせきのますだくん』『すみっこのおばけ』『ありんこぐんだん』などなど、子ども達に大人気の作品を沢山描かれている絵本作家武田美穂さん。子どもの気持ちを代弁してくれるかの様な内容を、とても明るい絵とユーモアたっぷりのお話で楽しませてくれるその作品の数々は、多くの読者から共感を呼んでいます。
そんな武田美穂さんの二年ぶりとなるオリジナル絵本が発売されました。
テーマは「おいしいおいしい絵本」。一体どんな内容なのでしょう。
武田美穂さんご本人にお伺いする事ができました!
また、現在開催中のちひろ美術館・東京「武田美穂の絵本づくり展」(2009年11月15日~2010年1月31日)の様子についても語ってくださっています。その作品の魅力をたっぷり味わってくださいね。
■ とにかく美味しそう!武田美穂さんの最新作『ハンバーグハンバーグ』
武田美穂さんの作品のファンは特に驚かれるかもしれません。今度の新作『ハンバーグハンバーグ』には、なんと食べ物しか登場しません!いつも大活躍する子ども達は絵本の画面の中には出てこないのです。ところが、読んでいくうちにそのあまりにも美味しそうに出来上がっていくハンバーグの様子に口を半分開けながら見入っている子ども達の姿がありありと思い浮かんでくるのです(笑)。
『ハンバーグハンバーグ』
武田美穂・作 ほるぷ出版刊 絵本の詳細内容・みどころはこちら>>>
―― 「ハンバーグ」を題材に絵本を作ろう!と思われたきっかけなどあるのでしょうか?
ほるぷ出版の担当編集者さんとご飯を食べながら、「小説の食事のシーンとか、なにげに好きなんだよね。おいしそうに書いてあるとお腹がすいてくるよねー。」なんて話をしていて、「じゃあ絵本で、おいしそうー食べたーい、おなかグー、みたいなの作ろうよ。」と編集者さんが言い出して。
「武田さんになら絶対おいしそうに描けるよ!」との言葉につい気分よく乗ってしまいました。
その場でいくつかの料理を考えたのですが、やっぱり親しみやすいし、作る過程がおもしろいし、子どもは大抵好きだよね、ということでハンバーグで合意!
―― 小さな子でも楽しめる内容となっていますね。特にこだわりの点などはございますか?
リズム感のある、テキスト(文)にすること。
ハンバーグおいしそ~とか、うわ~あのぐちゃぐちゃやりたい~…とか思われる絵にすること。
―― 大人の私が読み終わった後も、思わず「ハンバーグが作りたい!」と思ってしまいました。この作品の為に実際にハンバーグはかなり作られたのでしょうか?また、ハンバーグは武田さんの得意料理なのでしょうか?
作りましたとも(笑)。
まわりはいい迷惑・・・。
昔、弟が好きでよく作ってあげてたので、自分では得意料理のつもりでいましたが、弟に言わせれば、よく焦がしてたよね、と。
―― ハンバーグに焼き目をつけていくシーンは本当に臨場感たっぷり。音、温度、においまで伝わってくるような。食べ物を描かれるということで苦労された点、面白かった点などございますか?
まさに。音、温度、においまで感じて欲しいと思って描きました。
資料写真をそのまま描いてはダメだけど、リアルさは出したい・・・と、少しずつアングルを変えたり塗り方を変えたり、何枚も描きました。
苦労したけどおもしろかった。
▲ジュージュー聞こえてきますよね!
―― この作品をどんな風に楽しんでもらいたいですか?
この本は、是非、お母さんお父さんに読み聞かせして欲しいです。
(お兄ちゃんお姉ちゃん、おじいちゃんおばあちゃんにも)
ことばのリズム、めくりのリズムを工夫して、最初はリズムにのって、絵本にうたわせるように読んでみてください。
子どもさんが反応したら、二度目はゆっくり。見たいページはじっくり見せて。
読み終わって「ハンバーグ作って」と言われたら、はい、読み聞かせは成功です。
子どもたちにも、是非フレーズをおぼえて楽しく唱和してほしいです。
▲『ハンバーグハンバーグ』の帯より。あまりに可愛かったので掲載してしまいました!
―― オリジナル絵本を出版されるのは二年ぶりだとお伺いしました。この作品に寄せる想いなどお聞かせ願えますか?
家族の介護で仕事を減らしていたので、オリジナルはだいぶブランクができてしまいました。
再出発の気持ちで、自分の原点にたちかえって作りました。
・・・といっても、ほんとのことを言うと、最初は、コマ割り入れたり、キャラを出したり、いくつかのバリエーション作ってみたりしてたのですが、
ある時ふと、シンプルに、ことばやめくりのリズムで料理の過程を追っていったら、すとんとお腹におちるものが出来ました。
喫茶店で、担当者相手にラフの読みがたりをしました。
「おもしろい、なんか美味しそう」と言ってもらえて、「おし!」と。
こみ入った物語じゃなくても、ひとつの料理を作る過程の中にも、起承転結…ささやかなドラマがあるんだ、とそんなのもやりたかったです。
■ 絵本作家武田美穂さんについて、少しお伺いさせて頂きます。
明るくてユーモアたっぷり、子ども達の日常に寄り添った内容の武田さんの作品。それでいて、繊細な心や結構大変な毎日をしっかり描かれていて、まるで子ども達を応援してくれているかのよう。武田さんの作品が学校や図書館で大人気なのも納得なのです。
―― 武田さんご自身、特に思い入れのある作品はございますか?
たくさんのお手紙をいただいて、読者を強く意識した『となりのせきのますだくん』と、ナンセンスに徹し、やりたいようにやった『ありんこぐんだん』は、特別な二作。
それぞれの編集者に、機会を与えてくれてありがとうと言いたい。
自分の中に強く残るシーンを絵本の中に入れ込んだ、『きょうはすてきなくらげの日』『か・げ』は個人的な思い入れのある作品。
『吾輩は猫である』は、尊敬する漱石さまと組めて?ただただ、感激の一冊。
―― 絵本のアイデアはどんな所から浮かぶのでしょうか?
結構日常のささいなきっかけで浮かんだりします。
こどもたちの手紙を読んでいて…という作品もあります。
―― 絵本作家になられた良かったなぁ、と思った瞬間を教えて頂けますか?
デパートの中の書店で、子どもが私の本を選んだのを偶然見たときは、うわーうわーうわー、という感じでした。
しかもお母さんがお金を払って、本を受け取ったら、その子、自分で持つ、と主張。
大事に抱えてくれるのを見たらもう、走っていって、「わたしがその本描きました~!」と言いたいような。
・・・やりませんでしたけど。
―― 今後こんな作品をつくってみたい!などございましたら教えて頂けますか?
笑える本。
ことばのリズムを大事にした本。
こどもの気持ち。わくわくや、不安や…。
・・・題材としてとりあげたいものは、いっぱいあります!
■ 原画をはじめ、絵本づくりのひみつも覗ける展覧会「武田美穂の絵本づくり展」
ちひろ美術館・東京で現在開催中の企画展「絵本はたのしい!武田美穂の絵本づくり」(開催期間2009年11月15日~1月31日)についてお伺いしました。
『となりのせきのますだくん』より 1972年 ポプラ社
詳細はこちら>>>
―― 今回の展覧会では、原画の展示を始め、武田美穂さんの絵本づくりのひみつについても覗くことのできる内容になっているそうですね。武田さんご自身も美術館にたくさん顔を出されているとか。どんな雰囲気になっているのでしょう?
企画段階で、ちひろ美術館の担当の上島さんに「長い会期なので、会期中、どんどん変化していく展示にしませんか!?」と提案されて、それは楽しそうだな、と、行くたびになにかしら持っていきました。
案内板を作らせてもらったり、いろんな場所にキャラクターをちょこちょこ貼らせてもらったり、・・・トイレにまで。(笑)
あこがれの美術館にこんなことしていいの?ちひろさま、すみません~、と心の中で詫びつつ・・・、楽しくて、行くたび、増殖させちゃいました。
二階の展示室は、デビュー前のちょっと恥ずかしい作品(汗)から、となりのせきのますだくん、コマ割り、ナンセンス、ハンバーグハンバーグ前のオリジナル「か・げ」まで、年代を追って、見せる工夫を凝らして展示していただいてます。
コマ割り作品については、本当に、前日遅くまで「どうやれば、面白くわかりやすく見せられるか」と、いろいろやっていただきました。意見を取り交わし、それによって全部できていたガイド版を、いきなり総取り替えしたり。
妥協のない誠実な仕事に感激。
あっ、「ざわざわ森のがんこちゃん」も、展示してます。ひみつの引き出し♪というのがあるので、是非見てください!
門外不出?の設定資料入ってます。ふふふ。
一階の多目的展示ホールは、それこそ会期中ばんばん変わっていってます。
今のメインは子供たちと作ったお化けとかいじゅう型秘密基地!
かっちょいいです。
もひとつ。ハンバーグハンバーグの制作過程を展示。本当は出したくなかった仕事修羅場時のお部屋の写真も公開…。(汗汗)
▲『となりのせきのますだくん』の原画。その下には、その制作方法の説明なども展示してあるのです!
▲最新作『ハンバーグハンバーグ』の制作過程も展示してあります。
更に、打ち合わせの様子からハンバーグを実際に作っている様子の写真まで!
▲武田美穂さんのお仕事部屋のお写真も大公開!ここから数々の作品が生まれていくのですね。
▲仕事修羅場時のお部屋!壁は『ハンバーグハンバーグ』のラフで覆いつくされています。下からちらっとのぞいているのは、実際にハンバーグを作った写真ですね。
▲この立派なオブジェは、美術館のワークショップで武田美穂さんと子ども達が一緒につくった「怪獣型秘密基地」。
―― 今回の展覧会の期間中には、子ども達とのワークショップも開かれたそうですね。
私のワークショップは、なにか教えるのではなくて、楽しく考えたり作ったりするための時間と場所と素材を用意して、はい、どうぞ!という感じ。
でも、こどもたちってもともとクリエイティブ。お互いの作品にも刺激しあって、びっくりするようなものを作ってくれちゃいます。
こどもたちのオリジナリティあふれるたくさんのおばけたちと、秘密基地、是非見てください!
▲秘密基地を真剣に制作する武田さんと子ども達。
終了後に、子どもたちが武田さんに宛てたお手紙には
「みほさん、てつだってくれてありがとう」と書いてあったそうです!
■ 絵本ナビ読者の皆さんへ
―― 最後に絵本ナビ読者に向けて一言メッセージをお願いします!
よく、読みきかせする本の選び方を聞かれますが、
まずは自分が読んで、面白かったものを!それが一番大事だと思います。
小さい頃、自分のたからものを大切なともだちに見せたくてたまらなかった、あの気持ちで、
こどもたちに自分の大好きな絵本の良さを、伝えてあげてください。
(でも、それでも迷ったら、是非私の本を!)
▲ こんな素敵な直筆メッセージを描いてくださいました。
可愛い!そしておいしそう~。
武田美穂さん、ありがとうございました!
会期中、イソザキも息子を連れて展覧会を見に行ってきました。
原画がたくさん見られるだけでなく、その制作方法やアイデアの工夫なども垣間見ることのできる、とても充実した展示内容なのです。
「エンターテイメントに徹する」という武田さんの言葉がとっても印象的でした。
更に「怪獣型秘密基地」。息子はもぐり込んだままずーーーっと出てこなくなってしまい、困ってしまいました。子ども達にとっては居心地が良すぎるようです(笑)。
※展覧会の最終日、1月31日(日)14:00〜16:00にはみんなで作った秘密基地とおばけ達を公開解体するそうです!誰でも参加できるそうですよ。
詳細はこちらでご確認くださいね>>>
田中六大さんがあそびにきてくださった記事は、移行いたしました。
いつも絵本ナビShopをご利用いただきありがとうございます。
昨年11月のリニューアルオープン記念として
11月10日から12月24日までの間、リニューアルキャンペーンを実施いたしました。
>>> リニューアルキャンペーン
大変多くの方にご参加をいただきました。本当にありがとうございました。
厳正なる抽選の結果、35名の方が当選をされています。
(ご当選された方には個別にご案内をさせていただいています)
今後とも絵本ナビShopをどうぞよろしくお願いいたします。
鈴木のりたけさんの「続・しごとば」制作日記は移行しました。
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