フィンランドのトぺリウスの代表作ですね。
北欧の物語が好きなので、とても印象に残っていて、
今回石井睦美さんの文章で再び出会えてうれしいです。
原作のエッセンスはそのまま、わかりやすくなっていると思います。
せなけいこさんの絵も、その世界観に寄り添っていて素敵です。
クリスマス前夜、サーミ人(ラップランド人)の夫婦のそりから落ちて
雪原に一人ぼっちになった赤ちゃん。
そのシーンがなんとも厳かです。
だからこそ、その赤ちゃんの瞳に星が宿るというのも説得力があります。
それ故に起こる不思議な出来事は、育て親が不気味に思ったのも仕方ないですよね。
余韻の残る語りも健在です。
小学生くらいから、じっくり感じ取ってほしい物語だと思います。