子どもがいる家庭にはおなじみの洋服ブランド「ファミリア」の人気キャラクター、ファミちゃんとリアちゃんの、あいうえお絵本です。
放送作家・脚本家の小山薫堂さんが、ファミちゃんとリアちゃんの一日を「あ・い・う・え・お……」とそれぞれの文字からはじまるページで、すてきな1日のストーリーを作ります。
「あ」たらしい朝。白いこぐまのファミちゃんと、妹のリアちゃんにとって、はじめて2人だけでおじいちゃんとおばあちゃんのおうちに遊びに行く、とくべつな1日のはじまり。
「い」ってきます!と出かけた2人。
「う」たをうたってげんきいっぱい。
こんなふうに、ストーリーは続いていきます。
途中で雨が降ってきて、雨やどりしながらサンドイッチパーティ。
雨があがって虹が出て、お花畑で花を摘みおじいちゃんへのおみやげに。
森の抜け道をとおったら、「ヘビだーーーー!」
ファミちゃんとリアちゃん、走って逃げます!
お出かけの1日を描いたかわいいお話だけど、実はけっこう大冒険です。
ところで、ファミちゃんリアちゃんはなぜおじいちゃんの家へ出かけたのでしょう?
後からママとパパもやってきて、みんなでテーブルを囲むときの、おじいちゃんおばあちゃんの嬉しそうな顔。
家族にとってとくべつな1日。
その理由は一体……?
小山薫堂さんは「たいへんなことがあった日ほど、思い出に残る1日になると思います」書いています。
あったかい家族のぬくもりと、きょうだいのちょっとしたドキドキの1日の冒険が伝わってくる絵本。
笑ったり泣いたり、こわがったりうきうきしたり。
そんなファミちゃんリアちゃんの表情豊かな絵を楽しんでくださいね。
それにしても……ファミちゃんリアちゃんがほおばる、おばあちゃん特製のパイの美味しそうなこと。
食べたくなっちゃいますよ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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