おばあちゃんが、紙を5つ折りにして紙人形を切りぬき、いちばん上の人形に顔や服を描いていた時、突風が紙人形をさらっていきました。5人の紙人形のふしぎな冒険の旅は、こうして始まりましたが、無事家に帰れたでしょうか。
小学校4年生のブックトークを担当しました。
テーマは冒険。
主人公が男の子という本が多かったので、
女の子が主人公の今作品もセレクト。
もちろん、紙人形も実演で表紙の絵を真似て必死に頑張って作りました。
ブックトークの後、女子児童数名がとても興味を示してくれて、
嬉しかったです。
さすが、マーガレット・マーヒーさんの作品です。
サリーが退屈していたので、
おばあちゃんは手元にあった白い紙と赤いフェルトペンとはさみを使って、
紙人形を作ってくれました。
それは、5人の女の子が手をつないだ形だったのです。
早速残りの4人の顔や服を書き込もうとしましたが、
風で吹き飛ばされ、後の4人は、あちこち旅しながら、
次々と違う人によって書き加えられていくのです。
描かれることによって、命を吹き込まれる人形たち。
アルファ、キャサベル、エロディー、イカシア、ザマイラ。
次々に誕生する個性的な人形たちとその運命。
一気に読んでしまいます。
そういえば、スーザン・バーレイ『わすれられないおくりもの』にも、
アナグマが残した思い出に、この紙人形細工がありましたね。
何のことはない切り絵ですが、やはり、手をつないでる、というところがいいのですね。 (レイラさん 40代・ママ 男の子17歳、男の子15歳)
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