五千円札の新しい顔,樋口一葉.父と兄を失った樋口家を切り盛りする女戸主,名門和歌塾「萩の舎」の塾生,小説「たけくらべ」などの作家―さまざまな顔を持ち,明治を駆け抜けた一葉の,24年間という短い人生を,日記・手紙・小説などの本文(原文と現代語訳)を読みながらたどります.
最近、大人の本というより子ども向けの本の読書量の方が圧倒的に多いのですが、岩波ジュニア新書を見ていたら「樋口一葉」を見つけてしまいました。
学生時代に初めてとったゼミが「樋口一葉」だったこともあり、大学を卒業後も一葉関連の本があるとつい読みたくなります。
しかも、学生時代に論文を読んだことがある一葉研究者の関礼子さんが書いてらっしゃるということで、ますます読みたくなりました。
一葉の作品、現代語訳がないと今の子どもたちには読めないのかもしれませんが、引用部分には現代語訳もついているので、安心して読むことができます。
しかも、最近の一葉研究にも触れてあるので、大人が読んでも満足ができる内容となっています。
「たけくらべ」のところはゼミでもやったことがあったので、確かにいろいろな解釈の論文が当時も出ていたと懐かしく思いました。
巻末には一葉関連MAPがありますので、この本を片手に谷中あたりを散策してみるのも楽しそうです。
岩波ジュニア新書、いろいろな分野の本が出ているようなので、これから読んでみたいなあと思います。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子8歳)
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