今度の100かいだてのいえはついに海の中へ!!
下へ下へと続いていく不思議な家。いったいどんな世界が広がっているのでしょう。
何の話かといえば、子どもたちに大人気の絵本『100かいだてのいえ』、『ちか100かいだてのいえ』に続く最新作がついに登場したのです。
縦開きの絵本をめくりながら上へ上へと登っていった第1作、そして下へ下へと降りていった第2作。次はどんな「100かいだてのいえ」になるのか、子どもたちも大いに予想してきたのではないでしょうか。
そして、期待を裏切ることなくさらに驚かせてくれるのがこの『うみの100かいだてのいえ』なのです。
物語のはじまりのきっかけは、海の上に浮かぶ大きな船で起こります。
「ジャプーン!」
カモメにえさをあげようとしていた女の子の手から、大事にかかえていたお人形が海に落ちてしまうのです。
テンちゃんという名前のついたそのお人形は、あっという間に海の中へ沈んでいってしまいました。その時、不思議な泡がテンちゃんを包み込み、着ていた服もろともすいこまれていきました。その泡の下から現れたのが「うみの100かいだてのいえ」です!
何といっても100かいだて、そして今回は水の中。テンちゃんはラッコさんやイルカさん、ヒトデさんやタツノオトシゴさん、海の中に住む様々な家族に出会いながら、それぞれ工夫が凝らされた、見たことのない素敵な部屋を訪れます。ウツボさん、チョウチンアンコウさんの部屋なんてどうなっているのでしょう。まず想像してみてから読むのも楽しそうですよね。
さあ、テンちゃんは無事に女の子のところへ戻れるのでしょうか。
3冊目もやっぱり、ゆっくりじっくり隅々まで。みんなの好きなように楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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