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まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

放課後の怪談(2) おかわり

放課後の怪談(2) おかわり

  • 児童書
編: 日本児童文学者協会
絵: 今井 ヨージ 黒須 高嶺
出版社: 偕成社 偕成社の特集ページがあります!

税込価格: ¥1,100

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作品情報

発行日: 2009年02月
ISBN: 9784035388203

出版社のおすすめ年齢:中学年〜
20cm×14cm 162ページ

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出版社からの紹介

柳の下で小便をしていて出会った着物姿の女性の幽霊と食事にいった男。その男の運命は? 表題作ほか、怪談10編を収録。

ベストレビュー

思い残しが未来に災いする

10人の児童文学作家による、個性がひかる怪談10篇。
小学生が学校生活や家庭内、外出先などで怪異に出会う。
心の隙間から、異形のものが入り込み、異界に連れ去られる様子が生々しい。

一部、大人が主人公の話があるが、ほとんどが小学生の子どもが主人公。通学路や家族と一緒の移動、近所の家などの身近な場所で恐ろしい目に遭う。本人は、ちょっとした弾みにしてしまったことだったり、気のゆるみや弱みに付け込まれる形で、大事になってしまう。

思い残しがあり、この世に留まっている人たちは、思い残しがなくなるといなくなってしまう人もあれば、尽きぬ恨みでどんどん新しい犠牲者を引き入れる恐ろしい集団もあった。理不尽な結末を迎えて、それっきり、という話もあり。話の展開は幽霊次第だ。
必ずしも恐ろしいだけではなく、人の温かさや、寂しさなども感じられる話もあり、バラエティ豊かで飽きない。

ただ、一番恐ろしかったのは、生きている人間の悪意を扱った話。
坂元純作「ヨシオ!たすけてくれ!」では、仲の悪い子どもの兄弟がお互いに持っている残酷さや、埋められない溝を描く。ほかの怪談と違って、現在と未来を扱う異色の存在。この作品を読むと、子どものころに見聞きした嫌な思い出がぶり返してくる。
小さいころに確かに見たが、大人の前ではかわいそうな子やかわいいよい子を演じつつ、裏では弱い者いじめをしたり、横柄で傲慢な態度でやりたい放題の子どもがあった。人間の裏表を使う狡猾さや、抵抗できないように細工してからいじめる残虐性は、年齢に関係なく持ち合わせている人があるものだと思う。
この話は本当によくかけていて、鳥肌が立つ。
(渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )

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