表紙のゾウの、顔のまんなかに……黄色い大きなバナナが1本。
タイトルは『バナーナ!』
もうこれだけで楽しそうな予感がしちゃいますよね。
ページをめくると、ゾウのおしり?
「バナナ どこどこ?
ここだよ!」
次ページで……振り向いた鼻がバナナのゾウさんが「バナーナ!」
そして次はピンクのうさぎの後ろ姿。
「バナナ どこどこ?
ここだよ!」
振り向いたうさぎさんの耳に「バナーナ!」
次はちょっと難しいんです。カバさんはどこで「バナーナ!」?
「バナーナ!」「バナーナ!」
繰り返すだけで、おかしい気持ちがお腹からこみあげちゃう。
子どももきゃっきゃっと大よろこび。
大きな声で「バナーナ!」
はずかしがらずに「バナーナ!」
声にだして読めば読むほど、笑顔の輪が広がります。
長年、幼稚園・保育園で子どもたちと遊びながら過ごしてきた作者・藤本ともひこさんによる発声絵本。
バナナの「バ」の破裂音に力をこめて読むのがポイントだそうです。
「バ」はかわいらしくデザインされた文字で、作者の思惑どおり、思わず力を入れて読みたくなります。
ゾウ、うさぎ、カバ、きりん、ペンギン、イルカ……子どもたちが大好きな動物がたくさん登場!
明るいおしゃれな色彩。おめめがくりっとした動物たち。とにかくかわいい絵本です。
1歳からおすすめの幼児絵本。年齢問わず肩の力を抜いて読める絵本でもあります。
音の楽しさを思いっきり味わいながら読んでみてくださいね。
みんなで「バナーナ!」
あなたもわたしも「バナーナ!」
だまされたと思って。さあ、大きな声で「バナーナ!」!!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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