大好きなことを仕事にできたら、どんなにいいだろう。
みなさんの中にも、そんな憧れを抱いている人がきっといると思います。
私も、そんなひとりでした。
子どものころから、たくさんの物語を夢中で読んできました。いつかこんな物語を、自分でも書けるようになりたい。どうしたらそれができるようになるのかもわからないまま、手探りで道を探していたのです。
(本文「はじめに」より)
「獣の奏者」、「守り人」シリーズなど、ベストセラーを生みつづける児童文学作家・上橋菜穂子による、読書する喜びと自身の体験、そして物語を書くことについての、初めての語りおろし。
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