大きな湖のほとりにやってきた旅のきつね。森の動物たちに親切にしてもらったのに、やがて「こんな小さな森は退屈だ」と、湖のむこうの大きな森に行きたがるようになります。すると小さなのねずみが、ふしぎなことを言いだして…? やんちゃなきつねと、ものしずかなのねずみの友情を、人気作家と人気画家が描く心温まる創作幼年童話。
行き倒れていた若いキツネを助けてくれた森の動物たち。
きっとキツネも感謝して・・・と思いきや、元気になったキツネは、イタズラばかりするようになりました。
このキツネが、特別に悪いキツネだったというよりは、元々群れをなさない習性、若さゆえにエネルギーをもてあましての行動という印象でした。
物語は、そんなキツネのココロをとかす、友情へと進んでいきます。
夢を叶えたい気持ち、それを応援するこころ、離れても続いていく友情、そして再会。
キツネの身勝手さに腹が立ち、森の動物たちやネズミの優しさに温かい気持ちになり、キツネの変化に胸が熱くなり、嬉しくなるラスト。
一冊で、たくさん感情が沸いてきました。
感情と友情。
ココロに焦点を当てたいいお話です。 (しゅうくりぃむさん 40代・ママ 女の子6歳)
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