子ども大人もみーんな大好きなクリスマス。
もちろん、動物たちもその思いは一緒。
この絵本の主人公は、クリスマスカラーの王冠をかぶったちいさなネズミ。
クリスマスイブの日、家じゅうを回るちいさなネズミは、
部屋を彩るクリスマスの飾りにわくわくしたり、
クリスマスツリーに上り下りして遊んだり、
外からやってくるお客さんをおもてなししたり、
木の実のパイや大きなケーキ、アイスクリームを目の前にして
どれから食べようか迷ったり、
クリスマスを心から満喫しています。
(もちろん、“特別な友達”へのプレゼントも忘れません)
温かい暖炉の前でクリスマスの歌を歌い、
プレゼント用の靴下に潜り込んだちいさなネズミ。
ぐっすり眠るねずみの元に訪れたのはやっぱり…。
『クリスマスのこねこたち』(徳間書店)や『チョコレート屋のねこ』(ほるぷ出版)など、
毛先まで繊細に描く動物たちの美しさが人気の絵本作家、アン・モーティマーによる
とってもかわいいネズミ目線で描かれるクリスマスのおはなし。
細部まで丁寧に描きこまれたおもちゃやごちそう、クリスマスの飾りがとても美しく、
家じゅうのあちこちに現れるネズミの姿がとても生き生きとしていて、
この絵本を手に、クリスマスを待つことがとても幸せに感じる1冊です。
サンタさんからネズミへのクリスマスプレゼントはなんだったのか、
それは絵本を読んだ人だけのお楽しみ…。
(木村春子 絵本ナビライター)
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