「あかあさん、あしたの おべんとうに
たまごやきは ぜったい いれてね。
あとね、ハンバーグとね・・・・・」
準備はばっちり!こぐまのモンタは明日の遠足がまちきれなくて、
お母さんにお弁当のリクエストまでしています。
ワクワクする気持ちをおさえてようやく眠りにつきました。
ところが、朝になってお外を見ると雨です。幼稚園からは「雨天中止」の連絡。
あんなに楽しみにしていたのに、そんなのいやだよ!!
あまりのショックにお布団の中で泣いていたモンタにお母さんが言います。
「モンタ、おきて。えんそくに いくわよ!」
外はまだ雨なのに、お母さんどういうこと?
モンタとお母さんはどこに遠足にいったのでしょうか。
お母さんはモンタのためにとってもとっても素敵な遠足を用意してくれたのです!
見ているだけでほんわかしてしまう、可愛いくまの親子。
雨の日の遠足という素敵なお話を優しい眼差しで描いたのは、まつおりかこさん。
どこにいたって、どんな時だって、イマジネーションを少しだけ働かせれば、
楽しい遠足の思い出を作ることができるんだって、モンタくんのお母さんは教えてくれます。
大人が真剣に子どもの目線で楽しめることが子どもの空想を本物にする瞬間なのだと気づかされる作品です。
雨の日じゃなくても、晴れの日でも読んであげたい絵本です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
続きを読む