子どもたちが大好きなキャラクター、“ねことねずみ”と言えば、そう、トムとジェリー。二人が活躍するお話を楽しみながら、色々なことが学べる知育絵本シリーズ、第2巻です。
今回のテーマは「おかたづけ」。
お話はいつものようにトムとジェリーの追いかけっこから始まります。「まてー ジェリー!」
追いかけっこに夢中になりすぎて、部屋のなかは、もうめちゃくちゃ。おまけにキッチンに逃げこんだジェリーがお皿やグラスまでトムに投げつけはじめます。
「うわー!われちゃう!」この前もご主人さまの大事なお皿を割って、ひどく怒られたトムは必死でうけとめますが、ジェリーがいつものお返し、とばかりに、トムのおしりを一発キック! 「ガラガラガッシャーン!」とうとうお皿は割れてしまいました。
物音を聞いてやってきたご主人さまにこっぴどく怒られたトムとジェリーは、うちを追い出されます。寝床をさがしてうろうろした二人が、小さな小屋で見つけたものとは? そして、ジェリーが思いついた「いいこと」とは何でしょう?
タイトルどおり「おかたづけ」に関して、子どもたちが学べることが色々詰まっています。割れた食器をかたづけるとき、モップで床みがきをするときの注意など細かいことから、最後までやりとげる気持ちよさまで。でも・・・何よりたいせつなのは「お互いを思いやりあって協力する幸せ」かもしれませんね。
いつも騒がしいトムとジェリーだけど、子どもたちにとって身近なキャラクターだからこそ、こんなふうに自然にたくさんのことをおしえてくれます。二人がちょっぴりかっこよく見えてきちゃった・・・かな!?
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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