「稲むらの火」が伝える 人命の尊さ 大切な教え 津波の恐怖をわすれない――
江戸時代、和歌山藩の村に地震が起こった。庄屋五兵衛は津波の襲来を予感して、大切な稲むらに火をつけた。村人たちを救うために――。生命の大切さを描いたノンフィクション・アニメ絵本。
3.11・・・誰もが忘れられない日がまたやってくる。
多くの方が亡くなり、今も尚行方不明の人がいる。
東日本大震災。
昨日も、テレビで映像が流れた。
心が締め付けられる思いだ。
震災の後、この絵本の存在を知った。
小学校の教科書に載っていたことも偶然か・・・
1854年の安政地震津波の際に、
紀州有田郡広村の浜口梧陵という人物が残した実話である。
この時、梧陵は惨状の中で、村人の救助に当たり、
津波で流された人々が、暗夜のため安全な方向を、
見失わないよう路傍の「稲むら」に火をつけたというのが真相だ。
(解説より)
物語は、江戸時代の終わり、祭りのしたくでにぎわう海辺の村に地震が襲う。
しかし、村人は祭りのしたくで気をとられ、
地震にはいっこうに気がつかない。
そこで、庄屋・五兵衛は、大事な稲に火を放つ。
アニメ絵本ということだから、
映像ビデオがどこかにあるのだろうが・・・
こうして、絵本という形で、小さい子ども達にも
知られることはいいことだと思う。
五兵衛の異変に気付く勘のよさに、
それに対して、すばやく対応する決断力。
誰もが見習わなければいけない。
みんながみんな、そうであればいいのだが、
時がすぎると、その恐怖や教訓を忘れがち。
でも、私たちは学ばなければいけない。
五兵衛のような人がいたということを忘れず、
いつくるかわからない地震や津波に備えて、
一人でも多く五兵衛のような人がふえることを願う。 (多夢さん 40代・ママ 女の子12歳)
|