おかあさんと二人で貧しく暮らしている少年ジャック。
ある日、牛を売りに出かけたジャックは、おじいさんに声をかけられます。
「ぼうや、そのめうしと この豆を とりかえないかい?」
最初は断ったジャックでしたが、だんだんほしくなってきてしまい、とうとう牛と豆をとりかえてしまいました。
家に帰ると怒ったおかあさんは、その豆を庭に放り投げてしまいます。
ところが次の朝、そのまほうの豆の木は空高く、天まで伸びていたのです!!
ジャックは面白そうだと思い、つたを伝って上に登ってみることにします。
雲をつきぬけていくと、立派なお城がたっていました。住んでいたのは・・・?
大人になっても忘れたくない名作『ジャックと豆の木』(イギリス民話より)をいもとようこさんの文章と絵で。ストーリー展開も絵もとってもわかりやすいので、初めてこのお話に出会った子にも、どんなお話だったか忘れてしまっている大人にもぴったり。
確かに豆のつるというのは、すごい勢いで伸びていきます。その生命力を見ているとこんなお話もありえるかも?なんて思ってしまいます。
ジャックの場合、好奇心の勝利ということでしょうか。なかなかすばしっこくて知恵も働くジャック。
宝物をもらったままハッピーエンドなのは、ちょっと爽快な気分になりますよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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