どろどろどろ〜 うらやましや〜」。
ある日、野菜売りのはっつぁんの家に幽霊があらわれた。
「うらめしや〜」ではなく、「うらやましや〜」とあらわれた幽霊は、「あたいは、ただの幽霊ではござんせん。『うらやましやゆうれい』でござんすよ」と名乗り、とにかく、何でもうらやましがる。
最初は気分がいいのだが、気づけば、何から何まで持っていってしまう始末。目をつけられた、はっつぁん親子の家はすっからかん。何か手立てはないかと考えた末……。
・キャラクター設定が魅力的
・リズムよい文体に引き込まれます
・ユニークなイラストが楽しい!
当社から発刊されている絵本『いかりのギョーザ』の作者でもある、苅田澄子さん。その発想はユーモアにあふれ、毎回、魅力的な作品を執筆されています。
今回も、「うらやましやゆうれい」なる、とてもキュートなキャラクターを生み出してくださいました。江戸が舞台のお話ですが、言葉づかいも含め、非常にリズムよい文章で、読者を心地よくその世界に誘ってくれます。
なんとも憎めない、かわいらしい「うらやましやゆうれい」を、画家のたごもりさんが、のびのびと、キャラクターのイメージぴったりに描いてくださいました。
その楽しさ、ぜひ体感してみてくださいね!
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