リョウタの家族は、盲導犬候補の子犬を一年間ボランティアで育てる「パピーウォーカー」になった。やんちゃな子犬のビーンとの楽しい一年が過ぎて、ビーンは盲導犬として活躍するようになる。もう二度と会えないだろうと思っていたリョウタだったが、それから八年後、盲導犬を引退したビーンを、再び家族で受け入れることになった。ビーンはなんと、リョウタの家を覚えていた……!
感動の実話をもとに、パピーウォーカーと盲導犬との絆を描く。
ここがポイント
・盲導犬の生涯がよくわかります
・子犬時代のビーンがかわいい!
・最後にホロリときます
編集者から
この物語には、モデルがあります。盲導犬のビーンと、札幌市在住の切明さん一家です。ビーンが引退して切明家に帰ってきた時、八年ぶりにも関わらず、子犬の時にお気に入りだった場所を覚えていて、いちもくさんにそこへ向かったそうです。子犬の時に愛情いっぱいで育てられたことは、ちゃんとビーンの心に記憶として残っていたのです。そのお話に感動した作家の井上こみちさんと、画家の広野多珂子さんがビーンに会いに行き、この物語が生まれました。
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