バナナンばあば。おばあさん三姉妹・・・なんて意表をついたキャラクターなんでしょう。
でもとっても語呂がいいのが可笑しいのです。
一番上のバナばあはシミがみっつ。
真ん中のナナばあはシミがふたつ。
一番下のナンばあはシミがひとつ。
シミの数が特徴だなんて!ってお思いでしょうが、バナナの場合、シミ(シュガースポット)が美味しさのポイントなんですよ。
まさに「食べ頃」。
当然、バナナンばあば達もすごくチャーミング。
可愛くて、お茶目で、でも時にはイジワルな発言も飛び出して。
こんなおばあちゃん、まわりにもいるいる。なんだか一緒にいるだけで元気がもらえたりして。
さて、バナナンばあば三姉妹はとっても仲良し。料理をするのも、テレビをみるのも、お散歩をするのも一緒。
それもそうです。頭の上がつながっているんですから。不機嫌になったって同じ方向を向いているんです。
ところがある日、3人の意見がバラバラになってとうとう・・・「ピシ〜〜ン!」切れてしまうのです!!
さて、どうするバナナンばあば三姉妹。
表紙の三姉妹の絵のインパクトに衝撃を受けてしまった方。
笑いが止まらなくなってしまった方。
開いてみればお話も期待を上回る面白さですよ。でも、油断していると「食べ頃」のバナナンばあば達の魅力にはまってしまいますからね(笑)。
林木林さん&西村敏雄さんコンビはやっぱり最高です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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