ゆうゆは、ねえたんが大好き。 ねえたんみたいになりたい。だからねえたんと同じことしたいの。 一緒に寝て、一緒にごはん食べて、一緒に遊んで。 ずっとべったりがいいの! でも、今日はねえたんは一人で出かけてしまい・・・。
いつも後ろからちょこちょことついてくる小さな妹。そんな妹を持て余しているお姉ちゃん。こういう光景、よく見ますよね。お姉ちゃん大変だけど頑張って!と心の中で応援したりして。 でも、この絵本は小さな妹の気持ちが丁寧に描かれていて、よく伝わってきます。大好きなねえたんとずっとべったりしていたい。理由なんかないし、べったりがどうしてダメなのかなんて知らない。考えたってわからない。 そうか、そうなんだね。 ゆうゆの気持ちが伝わってきた頃、ねえたんはちゃんと迎えにきます。 「ゆうゆはまだ小さいから、べったりはいいことにする。」 ねえたんの優しさを充分に包まれながら、ゆうゆはちゃんと成長し、自立していくのです。
子どもたちは小さな体の中で葛藤をしながら、心の成長を繰り返していくんですね。 そんな姿を見せてもらえるのが、大人の最高の幸せです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ゆうゆは、ねえたんが大好き。いつもべったりくっついて、なんでも同じことをしたいのです。 でも、ある日、ねえたんが一人で出かけてしまい――。 ゆうゆの自立とねえたんの優しさを描いた、心あたたまる作品です。
お姉ちゃんが大好きなゆうゆちゃんの、お姉ちゃんとの楽しい時間、悲しいこと、そしてゆうゆちゃん自身の成長が短い文章で、でもしっかりと描かれていました。
お姉ちゃんにも妹にも共感できるところの多い、素敵なお話だと思いました。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子4歳、男の子2歳)
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