「あたし、まだいーっぱい 言いたいことがあるのよ」
私は闘病記が大嫌いだ。 それからガンと壮絶な闘いをする人も大嫌いだ。 ガリガリにやせて、現場で死ぬのが本望 という人も大嫌いである。 (「死ぬ気まんまん」本文より)
「100万回生きたねこ」の作者佐野洋子さんが、乳がんの手術後骨に転移、余命2年と告げられつつもそれ以上に寿命を延ばし、面白おかしく自分の「死」に対する考えをエッセイや、対談形式で紡いだお話になってます
佐野さんはがんの転移よりも、精神的な病により体中が痛くて、食欲もなかった頃が一番きつかったと、この中で述べています
「生きることや死」に対して自分らしくさばさばとした感覚ではっきりと言い切る潔さが、読んでいてもすがすがしい感じです
大人の読み物ですが、絵本とまた違った味わいがあり、お勧めです (風の秋桜さん 40代・その他の方 男の子、男の子)
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