兄ちゃんたちと一緒に遊びたいウルフは、だまされたふりをして「ほら穴」の中へ…。著者の空想の源である「ほら穴」でのエピソードを綴った興味深い作品。ほかに、「スカートの短いお姉さん」を収録。
2つのショートストーリーにスタルク自身が特徴的に描かれています。
お兄ちゃんに遊んでもらいたいウルフは、兄と兄の友達のために、身を粉にして自虐的なまでに、言いなりになることにしました。
騙されたふりをして「洞穴」に入り、ガイコツになった自分を想像するところまで想像をはせます。
2作目では、本屋のお姉さんに焦がれるウルフが、いっしょうけんめい背伸びをして、アプローチ。
軽くいなされてしまうのですが、なんとも微笑ましいのです。
自伝的なショートストーリーを多く手掛けているスタルク・ウルフの作品のエキスが込められた本でした。 (ヒラP21さん 50代・パパ )
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