テレビを観たりゲームをしたりコタツで丸くなったり・・・寒さを言い訳に家にこもりがちな冬。
いえいえ、もったいない。なんてったって、子どもは風の子、元気な子!
「あそびずかん」を持って外に出てみれば、冬ならではの楽しいあそびがたくさんあることに驚いちゃいますよ。
教えてくれるのは・・・おなじみ子どものあそびの達人かこさとしさん!
葉っぱも花も冬眠している冬の野原、だけどよく見回してみせば自然のおもちゃはたくさん。ナンテンの枝を使ってはんこ遊び、ヤツデのつぼみてっぽうで飛ばしっこ競争。松の枝からマツバをもらって魚釣り、お相撲、お人形だって作れちゃう。
冬の影あそび。建物の影に、手や指の影を近づけてギリギリ届かないところで止めると・・・あれ、不思議なことが起こった?!
小さい子でも色紙ならカンタンに凧を作れるよ。青空高く揚がるかどうかはよく考えて何度も試して、一筋縄ではいかないからおもしろい!
冬といえばおうちあそび、雪や氷あそびが定番かなぁと思ったら、さすがかこさん。
自然が眠っている冬だからこそ、風の音や鳥の声に耳を澄まし植物の日なたぼっこに目をこらす、季節を静かに感じられるあそびをたくさん紹介してくれています。
追っかけてつかまえて、縮こまった体を思いきり動かすだけのシンプルなあそび、だけどみんなで遊ぶとどうしてこんなに楽しいのかな。
笑いながら走り回っていたら・・・ほら、体も心もポカポカしてきました!
そうは言っても外に出られないほど寒い日や風邪の治りかけでゆっくり家で過ごさなくてはならない日は、温かいお部屋で「ふゆのコドモオリンピック」が盛り上がりそうですよ。
この一冊で、家族やお友だちと、冬の外あそび、おうちあそびをまるっと楽しんでくださいね。
保育園に向かう寒い朝、道端の霜柱を見つけてはザクザクザク、子どもと一緒に踏むのが私の冬のお楽しみ。踏み踏みしながらふと頭上を見上げてみたら、ソメイヨシノのつぼみがふっくら膨らんでいました。
もうすぐやってくる春は、どんなあそびが待っているのでしょう!
(竹原雅子 絵本ナビ編集部)
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