「ルーツ・オブ・kawaii!」の究極のカラフルエンタテインメント。
人形たちが贈るミュージカル・ファンタジー映画のビジュアルブック!
2014年11月公開、サンリオが贈るミュージカル・ファンタジー映画「くるみ割り人形」から豊富な映画の写真で綴られたビジュアルストーリーブックが登場しました。
世界に"kawaii"を発信し続ける増田セバスチャン監督のインタビューはもちろんのこと映画のメイキング秘話も収録された本書は、シネマ形式のビジュアルが楽しめる横長のつくりで、ページをめくるとその綺麗な彩りに大人もキュンとときめいてしまいます!
1979年に公開された実写人形アニメーション映画「くるみ割り人形」をご存知でしょうか。
本作品は、その35年前のフィルムを最新技術を駆使し、海外でも定番になってきたデジタルスキャニングにより映像を鮮やかによみがえらせました。そして、今の時代に合わない表現をカットしたり、新たに撮影したシーンを加えて、全編3D立体映画としてかつてない試みで「リ・クリエイト」された映画なのです!もちろん、ビジュアルだけではなく音楽も音楽合成ソフト「ボーカロイド」の活用やテルミンも登場し視覚・聴覚共に刺激するノスタルジックなのに全く新しい作品へ大胆に変貌をとげています。
増田セバスチャン監督も本書のインタビューの中で語られていますが、新しい解釈でバレエくるみ割り人形を演出している熊川哲也さんも当時小学生だった頃に、この映画「くるみ割り人形」(1979年)を劇場で見て、その時のなんともいえない独特の不思議さ、怖さ、面白さを子どもながらにずっと「引っかかるもの」として記憶にあり、ご自身のバレエ演出にいかされたそうです。実は、わたしも初めて劇場でみた映画が、忘れもしないこの「くるみ割り人形」でした。ずっと幼い記憶に残っていた思い出の映画が色鮮やかにリ・クリエイトされ、長い時を越えてこうしてスクリーンで再会できることはこの上ない喜びです。きっとこの作品をご家族で見て懐かしく思う同世代のお父さんやお母さんもいるかもしれません。そして、この作品を見たことのない子どもたちと同じキラキラを共有し追体験できるとしたら、それはなんて幸せなことなんでしょう。
映画を見た人も見ていない人も、このビジュアルブックを開いてみましょう。いつでもどこでも映画「くるみ割り人形」の魅力が存分につまったカラフルな景色を心ゆくまでかみしめることができますよ。おすすめです!
(富田直美 絵本ナビ編集部)
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