私が小学生の頃(昭和40年代)は、当たり前のように給食に鯨肉が出されていました。当時は牛肉や豚肉よりも安価で、子ども達に栄養を与えられる馴染の食材でした。
でも、食生活の変化や世界的な反捕鯨の流れもあり、日本の捕鯨は毎年制限され、鯨を食べない国々の環境保護団体等から非難や中傷、時には妨害行為も受けるような事態まで起こってきました。
肉も魚も野菜もみんな元は生き物です。
私たち人間は、他の生き物の命を頂いてしか生きてはいけないのです。
日本の捕鯨は400年の歴史があります。
そして、現在もそれを生活の糧として暮らす地域と人々がいます。
この本に書かれた事は、私たち日本人が祖先から脈々と受け継いできた伝統であり、生きる術にほかなりません。
赤羽末吉さんの迫力のある絵も素晴らしい作品です。
6年生の子ども達に、命の大切さと多様な考え方を伝えたくて読み聞かせました。 (マミリノさん 50代・ママ 女の子18歳、男の子11歳)
|