テーブルの上の炊きたてごはんをじっと見つめるみうちゃん。
どうしてかって? だって今ごはんが動いたのです!
そーっと顔を近づけてみると、
飛び出したのは、まっ白い大きなごはん粒。
おばけみたいなのっぺらぼうのごはん粒は、
ちょうど口のあたりにはりついた
ゴマの口を動かしてみうちゃんにこう言います。
「おばけじゃないよ。まんまちゃんだよ」
ごはん粒のまんまちゃんは、
おめめやおはなをつけてちょうだいと、みうちゃんにねだると
今度は、おなかすいた!と突然、怒りだすしまつ。
みうちゃんが、おそるおそるおかずを差し出しても
好き嫌いのはげしいまんまちゃんは大暴れ。
「にぎにぎつくって〜」
わがままなまんまちゃんをお手本に
はじめてのおにぎりに挑戦することになったみうちゃん。
ちゃんとおにぎり作れるのかな?
子どもたちにとってのはじめてのおにぎりは、お母さんが作るみたいにうまくいかないかもしれません。でも、小さな手で一生懸命、ぎゅっぎゅっぎゅっと愛情こめてにぎったおにぎりはなんて美味しいのでしょう!おしゃまで可愛いごはん粒のまんまちゃんと一緒に、にぎにぎ きゅっきゅっ にぎにぎきゅーっ!やっぱり自分で作るおにぎりって最高。
はじめてのおにぎりに挑戦したくなる楽しい絵本です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
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