「もーいいかい」「まーだだよ」
「もーいいかい」「もーいいよ」
おっと、まぁるい地平線みたいな、いきなりダイナミックな構図。
ただっ広い野原の真ん中で、ももんちゃん、ポツンとお顔をかくしてかくれんぼです。
「とっとことっとこ とっとことっとこ」
ももんちゃんがかけ出しました。
・・・と思ったら、え?「ばしゃーん ばちゃばちゃばちゃ」
なんとももんちゃん、泳ぎ出しました。ばちゃばちゃって・・・ここは海?
「・・・みーつけた」 みつけたのは、おふねさん!
八の字眉で「みつかっちゃった ぽんぽんぽん」と島かげ(?)から出てきます。
陸に上がったおふねさんとももんちゃん「とっとことっとこ」次にみつけたのは・・・「ぷっぷー」くるまさんに、「ぶーんぶーん」ひこうきさん!?
なんてスケールの大きなかくれんぼでしょう。ももんちゃんおそるべし!
まず泳ぎ出したももんちゃんに度肝をぬかれましたが、それは読み手の親だけで、子どもたちは涼しい顔。でもニコニコ顔で「これがいちばんおもしろーい」(今まで読んだももんちゃんシリーズの中で)と言っています。
そして「とっとことっとこ」ももんちゃんが行く、水の中、地面の上、お空の上をなぜかうらやましくなっちゃいました。
そう、ももんちゃんは世界中と仲良し。
やっぱりももんちゃんにはかなわないなあと思ってしまう「ももんちゃんあそぼう」シリーズ5冊目です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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