ちいさなアヒルの子が、不思議そうに
「ながーい おみみが ぴょこぴょこ ゆれる
あなたは だあれ だれ だれ だあれ?」
とたずねます。それはね……
「ぴょん ぴょん ぴょーん うさぎでーす」
うさぎが笑顔でレンゲのお花の上をぴょんぴょんとんでいきます。
次は、
「ゆらゆら ゆらーり ながーい おはな
あなたは だあれ だれ だれ だあれ?」
アヒルの子の前に、次々動物があらわれて……
いちばん最後は、だあれ?
やさしいくりかえしのリズムと、問いかけ。
絵本のなかの動物たちからは、ふわっとした布の感触がつたわってきそう。
実はこれ、布でつくられた動物たちの作品が絵本になっているのです。
シンプルだけど愛らしい布模様に、ママも “手芸ごころ”を刺激されてしまいそうです。
「あかちゃんといっしょ0・1・2」は、30年以上保育現場で読まれてきた月刊絵本「ころころえほん」のなかから、あかちゃんに好評だったおはなしを絵本化しているシリーズ。
ファーストブックにぴったりのシリーズです。
本書は「だれ だれ だあれ?」と読みながら、あてっこあそびができるところが、人気のひみつ。
絵本をつうじた親子のコミュニケーションにどうぞ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
続きを読む