あらすじ
お父さんと別れ、お母さんと暮らすルイ。お姉ちゃんはもうすぐ中学受験で、ルイはかまってもらえず、学校では大好きなくみちゃんと仲たがい。そんなルイの前に、赤い服を着た少年があらわれ、不思議なうろこをさしだす。
編集者からのひとこと
仲直りしたいルイは、くみちゃんに幻のうろこを見せてあげようと、手をさしだします。ところが、くみちゃんはその手をとって、「言いだせなくてごめんね」とあやまります。― 誰でも、自分はひとりぼっちと思うことがあります。そんなとき、ほんの少し勇気を出して、一歩足をふみだしてみると、思いがけずまわりが開けてくることがあります。金魚のひなこさんがルイに贈った不思議なうろこは、そんな小さな勇気だったように思います。
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