「昨日食べたとうもろこしが、今日のうんこにでてきたんだよ。どうしてかな?」
確かにそれってすごい不思議。
口とおしりってつながってるってこと?食べ物は食べたらどこへいくの?
トイレに行った時に生まれた「ぼく」の具体的な疑問。
そこでこの絵本では、みんなで一緒におなかの中を旅しながら「たべもの」と「うんこ」の間をつなぐ「消化のしくみ」を見に行っちゃいます。
舌の上に乗って、歯でかみ砕かれて。口の中を無事に通過した食べ物は、食道を通って、胃へ進みます。
胃では胃液によって食べ物をドロドロにとかします。
その後は…?どうやってうんこになるの…?
うーん、「ぼく」の体の中でこんなことが起こっているなんて。
なんだか「人間のからだってすごい!」
そうなんです。からだって本当にすごいんです。
普段の生活の中でも、ちょっと見方を変えるとからだの不思議や面白さがいっぱい見えてくる。
そんな風に自分のからだに興味を持って、自分を大切にする気持ちが芽生えてくれたら。
他人を思いやる気持ちにつながってくれたら。
子どもたちに対しての、そんな強い思いから生まれたのが「すごいぞ!ぼくらのからだ」シリーズです。
「おなか」をテーマに、中川ひろたかさんが切り出したのはまず「うんこ」の場面。
子どもたちが誰でも「あるある!」って思えるエピソードを、藤本ともひこさんがチャーミングに描き出しました。
巻末には具体的な解説も載っています。親子で驚いたり、笑ったり、考えたりしながら、一緒に楽しんでくださいね。
シリーズは、更に手、ほね、足、と続いていくようですよ!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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