あ、危ない!
鉄棒から落ちて頭をゴツン、痛そうです。
痛い時にはじめて自分の体を感じる時ってありますよね。
「ぼく」も同じ。
病院で見せてもらった自分の頭の骨の写真にびっくり。
「うわっ、がいこつ!」
そう、「ぼく」の頭の骨っていうのはガイコツだったのです。
そこから「ぼく」の骨への興味は広がります。
頭の骨が大事な脳を守ってくれたんだ、とか。
胸も心臓も肺も、大事な器官を守っているのは骨なんだ、とか。
ふにゃふにゃにならないで立っていられるのも、からだを動かせるのも骨があるおかげなんだ、とか。
「ふーん。骨ってえらいんだね。」
不思議なこともいっぱいあります。
どうして色んな運動ができるのか、どうして骨は折れてもまた元通りにくっつくのか…。
気がついてみると、身の回りにもたくさん骨があるようです。
骨ってすごい、ガイコツってかっこいい、骨の形って面白い!
読者も一緒にぐいぐいと巻き込んでいってくれるのは、スズキコージさんの陽気でカラフルな絵の世界。骨というモチーフで、こんな魅力的な世界を作り出してしまうなんて…さすがなのです。表紙の絵の迫力といったら!!
からだの不思議や面白さに触れて、自分のからだへの関心や驚きをひきだしてくれる「すごいぞ!ぼくらのからだ」シリーズ。「おなか」「手」に続いての第3弾は「骨」。合わせてお楽しみください。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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