百年以上もの間、世界中のこどもや大人たちに読みつがれているグリム童話。そんな物語のほんとうのおもしろさを伝える一冊です。
「こどもと大人のための」とあるので、どのような趣向がなされているのか 期待したのですが、ごく普通な子ども向けのグリム童話集です。
特長を出すためには、どちらかに特化した取り組みが必要なのでは。
それぞれのお話に簡単な解説がつけられているのですが、妙に説教的であったり、取ってつけたような不自然さがあって、胡散臭い感じがしてしまいました。
ただ、最後に収録されている「死神のつかい」は、あまり目にしない作品ですし、すこしアダルトなテイストで、死の予兆と受け入れざるを得ない事実を描き尽くしていて、この作品を読むだけでも価値があるのかなと思いました。 (ヒラP21さん 50代・パパ )
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