『おじいちゃんは106さい』の松田もとこの新刊。 たくみとひいおじいちゃんは、大のなかよし。ひいおじいちゃんはたくみがいくと、いつも俳句を詠んでくれます。二人の心温まる交流を描きます。
男の子と、そのひいおじいちゃんのお話です。
ふたりはとっても仲が良くて、このふたりを見ていると、静かで温かくて強い『絆』を感じます。
ひいおじいちゃんは95歳。近づく自らの終焉を感じながらも、自分が思い描いたように穏やかに安らかに最期を迎えられるものでもないと感じています。
死を覚悟し、心の準備が整っているからこその はがゆさがあるのかもしれないなって思いました。
娘は、涙を流すほど近しいものの死を経験したことはないので、まだ『死』というものに実感はもてないようです。
ただ、頭では『死』というもを理解しているので、ひいおじいちゃんの変化にすごく敏感に反応していました。
全体的に“ひいおじいちゃんの思い出”という感じで、悲しい印象はありません。
『人はいつか必ず死ぬ』という現実、けれど『いつも見守ってくれている(死んでもそばにいる)』という安心感を与えてくれるお話だと感じました。 (しゅうくりぃむさん 40代・ママ 女の子7歳)
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