木の幹や、排水溝のある塀で、不思議なジグザグ模様を見たことがありませんか?
いったい何だろう、と雨上がりに覗いてみると・・・?
ギャー、ナメクジ!
じめじめした場所に時々現れる、殻のないカタツムリみたいな生き物。見つかると悲鳴をあげられて塩をかけられたり。ナメクジのイメージってだいたいこんな感じでしょうか。けれども身近なわりに、ナメクジが普段どこで生活しているのか、何を食べているのか、どうやって増えるのか、実は、意外とみんな知らないのでは?
この絵本は、そんな知られざるナメクジの生態にせまった写真絵本です。大きく鮮やかに写されたナメクジの姿、まずは見てみてください。知ってびっくりの世界が待っています。例えば、ナメクジは卵から生まれるのですが、成体にはオスとメスの区別がありません。いったいどういうことでしょう。不思議な繁殖の方法を、ぜひ絵本で確かめてくださいね。そして生まれたての赤ちゃんのつぶらな瞳の可愛らしさといったら!ナメクジを見る目がガラッと変わってしまうかも。
写真は、土壌動物を数多く撮影されている自然写真家の皆越ようせいさん。
皆越さんによると、ナメクジは、生態がまだよくわからないところが多い動物なんだそうです。
この本でぐっとナメクジと距離が縮まったら、次に見つけたナメクジは、じっくり観察してみたいですね。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
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