水色の箱から「ぱっぴ ぷっぺ ぽーん!」と飛び出したのは、
たくさんのカラフルな、まる。
「へんしんごっこにでかけるよ〜」と魔法の呪文を唱えます。
「ぱぴぷぺぽぽぽ ぱっぴ ぷっぺ ぽーん!」
すると、まるたちは、いもむしになったり、馬になったり、
自動車になったりと大はしゃぎ!
でも、お山のてっぺんについたまるたちに、おおかぜが襲ってきて
みんな飛ばされてしまいます。
まるたち、落ちて、ぺちゃんこになったりしないでしょうか…。
カラフルなまるをよーく見てみると、
ひとつひとつに顔が描かれていて、とってもキュート!
なかには泣いている子がいたり、ぎゅーっとつぶされて怒っていたり、
タイヤの中心で目を回していたりと、
どのまるも、とても個性的で、何度読んでも発見がありそうです。
それにしても、「ぱぴぷぺぽ」はどうしてこんなに楽しい気持ちになるのでしょう。
著者のうしろさんによると、「ぱぴぷぺぽ」は上唇と下唇の両方を使って出す「両唇音」。
その中でも「ぱぴぷぺぽ」は破裂するように音の出る「破裂音」なので、
赤ちゃんや幼児は大・大・大好きなのだそうです。
みなさんも、「ぱっぴ ぷっぺ ぽーん」とお子さんと一緒に
楽しんでみてはいかがでしょうか?
(木村春子 絵本ナビライター)
続きを読む