“クリスマス”と“あくま”…なかなか刺激的な組み合わせ!?
表紙を見る限り、そんなに怖そうなあくまじゃないみたいだけど。
どんなお話なのか、期待が高まっているところに冒頭のこの言葉。
「あくまの子はクリスマスに何か一つ、わるいおこないをしなければならない」
わ、わるいことってどんなこと?
見ればあくまの子も何をすればいいのかわかんなくて、頭抱えちゃっています。
そこへ登場するのがサンタクロースです。(今日はクリスマス・イブだからね。)
ところがこのサンタさん、結構ドジな上にちょいワル…!
気の弱いあくまの子とちょいワルサンタが出会ったら、何が起きるのでしょうか。
ちょいとひねくれてて、他のクリスマス絵本とはひと味もふた味も違うこの作品。
すっごく笑えて、意外に心がほんわかします(笑)。
作者が原マスミさんと聞けば納得の個性的な絵も本当に魅力的。
特にあくまの子、サンタさん、あくま大王などなどは、一度見たら忘れられないほど強烈でしかもチャーミング。
静かなクリスマスだけじゃ物足りない!なんて子どもたちにはぴったりなクリスマス絵本です。
それにしてもあくまくん、可愛いなあ。裏表紙もお見逃しなく。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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