女の子が雨やどりをしていると、迷いこんだのは見た事のない大きな建物。
中に入ってみると…
「うわっ!なんだこりゃ?」
なんと、部屋中に真っ赤なトリケラトプスがいっぱい。
顔に三本もの角を持つトリケラトプスは、でもなんだか愛嬌があります。
そしてトリケラトプスたちが手に持っているのは本、本、本。
ここは図書館、トリケラ図書館のようです。
あまりの光景に読者が目を見開いたままでいると、女の子はずんずん中へ入っていきます。
天井からはアンモナイトやシーラカンスの展示がぶら下がっています。
女の子は子どものトリケラトプスたちを見て思います。
「みんな、おなじようちえんかな?それとも、しょうがっこうかな?」
…女の子の馴染む早さに今度は驚いてしまいます。
大きな恐竜たちに混ざって、小さな女の子は体と同じ位の大きさの本を借りることにします。
中はトリケラトプス語だから読めない!?でもそんなことは気にしません。
だんだん、トリケラトプスたちも女の子の存在が気になってきたようですよ。
いつの間にか雨もあがって、借りた本を抱えて颯爽と歩き出す彼女を追いかけていったのは…?
ちょっと不思議でワクワクする恐竜のおはなし。
体はちっちゃくても、好奇心いっぱいに建物中を探検する女の子の姿が可愛らしくて、
見ているだけでも元気になってきちゃいます。
この調子なら、トリケラトプスとお友達になれるのも、すぐかもしれませんね!
トリケラ図書館にはどんな本があって、どんな展示があるのか、すみずみまでじっくり楽しみながら読んでみてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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