オキクルミが歩いていると、川ではサケたちがパシャパシャとはねながらのぼっていゆく。草原では鹿たちが風のように走ったり止まったり。そこへ悪魔の子が現れ、毒の矢を川のみなもとめがけて射るのです。…
神の子であるちいさなオキクルミがある日遊び行き、悪魔の子と出会う。
悪魔の子は、清らかな自然を壊す毒の矢を次次に放つが、幼いオキクルミはそれを浄化する銀の矢を放つ。最後には、悪魔の子を谷底に落とし石にしてしまう。
善と悪の戦い、それを通して成長するオキクルミ。オキクルミを見守るお姉さんの優しさ。アイヌの清らかで豊かな自然。
この絵本を通していろいろなこと感じ取ることができる。
きり絵のような絵は、力強い感じで、骨太なこのお話にピッタリです。
なかなか手にとることのないお話かもしれないが、アイヌの文化に触れる意味でも一度は読んでおきたいお話です。 (ほかほかぱんさん 40代・ママ )
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