大人もびっくり楽しめる! 水族館の裏側に迫る写真絵本。
大きいものは12メートルをこえるというジンべエザメ。
世界でいちばん大きな魚であるジンベエザメが、いったいどうやって水族館まで運ばれているか知っていますか?
ある日、一頭の子どものジンベエザメが漁師の網にまぎれこみます。
場所は四国の高知県。
ジンベエザメは、大阪の水族館である「海遊館」で飼うことに。
しかし、子どもとはいえ全長は5メートル、重さは1トン。
ふつうの魚を運ぶようにはいきません。
そのうえ、海遊館までの道のりはなんと、460km。
いったいどうやって運ぶのでしょう?
ジンベエザメの引っ越しには、たくさんの道具と機材が必要になるのですが、その中にはなんと、水族館のスタッフが手作りしたものも!
目的地である海遊館に到着したからといって、安心はできません。すぐに水槽に移してはならないのです。いったいどうしてでしょう?
巨大な魚を運ぶのですから、当然むずかしい仕事だとは思っていましたが、まさかこんなにも周到に準備がなされ、細心の注意を払って行われるものだとは……。
生き物を扱うことの大変さに、改めておどろかされる一冊です。
また、引っ越したあと、水族館でのジンベイザメの生活についても描かれているのですが、そこにも意外な情報が……。
目の前に海があるのに、まさか船を使ってわざわざ海水を遠くから運んでいるなんて!?
たくさんのおどろきに満ちた、ジンベエザメと水族館の秘密を目撃してください。
(堀井拓馬 小説家)
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