家族に暴力をふるう父親から逃れて,ロンドンにやってきたママと弟,そしてあたし。母子3人のユーモラスでちょっぴり悲しい物語。
児童書としては、重い作品です。
過激な父親の暴力行為を避けて、逃亡生活を始めようとする母親と二人の子どもたち。その母親も大人になりきれないだらしなさを持っています。
逃亡生活のきっかけが、宝くじがあたって、突然手にした大金だっただけに、地に足がつかない危うさに満ちています。
おまけに母親の乳ガンが見つかって、子どもたちの生活も追い詰められていきます。
それでもこの本は、軽快に展開されていきます。
希望を感じさせるラストも、少しホッとさせてくれました。
ローラローズが、これからどのように生きていくのか、気になるところではあります。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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