「はやく おきなさい!」
「ごはんを たべなさい」
「しゅくだい やりなさい」
おかあちゃんは、ぼくに「〜しなさい」ばかり言う。
ぼく、いやなんだ。
うーん。おかあさんたちにはドキっとしちゃうこの言葉。
自分も子どもの頃には
「わかってる!」「今やろうと思ってたの」
なんて言ってた覚えもあるのにね。
まじめにやろうとすればするほど、ついつい口から出てきてしまう「〜しなさい」
ぼくの相談に、おばあちゃんがおかあさんに「ことばのまほう」をかけてくれるって言ってくれた。
すると、次の日の朝。おかあさんは何だかいつもと様子が違う。
「はやく起きなさい」も「はやく食べなさい」も言わない。
「忘れ物していないかしらべなさい!」も言わないから、忘れ物しちゃったんだけどね。
一体どうしちゃったの?
そうしたらおかあさんはおばあちゃんにこう言われたんだって。
「ほんとうのことだけをいいなさい」
おばあちゃんがかけた「ことばのまほう」。
家族の中だからこそ、みんなが自分で考えて、自分で行動するようになれれば、自然に笑顔も増えるはず。おばあちゃん、すごいな。
一番困っていた時に、「ことばのまほう」を自分にかけてくれたのは、やっぱり母親。そんなことを思い出します。
今日は家に帰ったら、早速子どもと一緒にためしてみようかな。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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ことばかけの絵本。
「早く起きなさい!」「ご飯をたべなさい!」
おかあちゃんは、「〜しなさい」ばかりいう。
ぼく、いやなんだ。
おばあちゃんに相談したら、
おかあちゃんに「ことばのまほう」をかけてくれた。
そうしたら、おかあちゃんが「…しなさい」って言わなくなって・・・
「ほんとうのこと」の大切さ(著者のことばより)
(前略)
何度も「〜しなさい」といわれると、なんだかやる気がなくなってしまいますね。でもお父さん、お母さんは、いっしょうけんめいなので、いってしまうこともあります。
(中略)
お父さん、お母さんから「ほんとうのこと」をいわれると、みなさんは、いろいろ考え、判断する力、行動する力をしぜんに身につけるようになることでしょう。
この絵本をよんで、家族みんなで「ことばのまほう」をためしてみてはどうでしょうか?
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