「むしむし とことこ どこいくの?」
かわいい虫が歩いています。
とことこ歩いて赤いりんごに登ったみたい。
「りんごの うえ と、おもったら」
「りんごむし!」
りんごだと思ったのは、りんごの体にカブトムシみたいな角、「にかっ」と笑顔の「りんごむし」だったのです。
こんどは虫と、りんごむし、一緒に、てくてく、どこいくの?
「すいかの うえ。 と、おもったら」
「すいかえる!」
2匹が登っていたのは、ぴょーんと飛ぶ、すいか柄のかえる「すいかえる」でした。
こんどは3匹で、ぴょこぴょこ、どこいくの?こんどは丸太に登った!
こんな風に、何かと何かの名前がくっついた言葉遊びの生き物が登場します。次に何が出てくるのか予想がつかない、不思議な感覚の絵本です。丸太に見えるけど、丸太じゃない、今度は何だろう?と、想像したり、おかしな生き物の名前を口に出してみるのも楽しい。
そして、出てくる生き物は、どんどん大きくなっていきます。いつのまにか壮大になっていく世界に、なんだかニヤニヤ。
最後のページ、大きな大きな生き物の背に乗ったご一行の絵が、見ていてなんとも気持ちいい!
次は何が出てくる?と当てっこしたり、オリジナルの生き物を考えてみたり、お話会でも盛り上がりそうな一冊です。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
続きを読む