さやちゃんが、おばあちゃんの住むおやしきにお泊りした次の朝、
窓から一羽の小鳥が、「ねえ、いっしょに あそぼ」と、入ってきました。
さやちゃんが「じゃあ、なぞなぞあそびを しましょ!」と言うと、
小鳥は、こんな問題を出してきました。
ちいさな いきものが
あかい ドレスを ひらひらさせて
おどるように およいでる
それは いったい だあれ?
答えは部屋の中にあるようです。
さっそく部屋を見渡して、なぞなぞの答えを探してみましょう。
そして、その答えになったものが、次のなぞなぞを出してくれますよ。
生き物、家具、装飾品、家の中のいろいろなものから、なぞなぞが飛び出します。
なるほど、なぞなぞを解くうちに、おやしきのいろんな部屋を探検できるようになっているんですね。
絵の中から答えを探す、絵探しの要素と、
ページをめくると答えがわかるようになっている構成がわかりやすく、小さい子から楽しめます。
作者石津ちひろさんの美しい言葉で紡がれるお話と、こみねゆらさんの描く繊細な絵の組み合わせが、
おやしきを舞台にした優しいファンタジーの世界を織りなします。
洋館の、優雅でロマンティックな、でもちょっとドキドキする雰囲気。なぞなぞ遊びをしながらじっくり楽しんでみてくださいね。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
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