ウタちゃんは小学校に入学したとき、お母さんからずっと昔から校庭に植わっているクスノキのことを教えてもらいました。
それからというもの、ウタちゃんはクスノキとお友だちになり、毎日クスノキの横に座って
「今日は逆上がりができるようになったの」
「うさぎちゃんが死んじゃったの」
「お友だちができたけど、けんかしちゃったの」
といろいろとお話ししました。
やがて、クスノキのそばで暮らしているセミさんやアゲハさんやヤマバトさんとも仲良くなりました。
ところが、ウタちゃんが6年生になった時です。
古くなった校舎を建て直すことになりました。
工事にあたってクスノキがじゃまになったので、クスノキを切り倒すという話が持ち上がりました。
それを聞いたウタちゃんはびビックリギョウテン。
ウタちゃんのクスノキ救出作戦が始まります。
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