夏の終わり、土の中でもぞもぞと動いているのは3つのちっちゃなたまご。
中から生まれたのは、可愛いカブトムシのあかちゃんです。
いっぱい食べて、いっぱいウンコして、どんどん大きくなって、さなぎになり。
とうとう次の年の夏、土の中から顔をだしたのが…
カブトムシの3兄弟、五十郎、六十郎、七十郎です!!
地上に出てきた途端、待っていたのはカブトムシ塾の校長先生。
3兄弟は、習字やつのけんじゅつ、忍術やおすもうなど、次から次へと教わります。
三人揃ってかっこいいカブトムシになれるかな?
先生を持ち上げちゃうほど力持ちの五十郎、目にもとまらぬつのさばきを見せた六十郎。
「いいなあ…ふたりは…」
二人を見ながらしょんぼりする七十郎ですが、ある日のこと…。
勘の良い方ならお気づきの通り、この3兄弟はあのかぶと四十郎の残した大事な大事な息子たち。
最後の試験を無事に合格し、一人前として旅立っていくことができるのでしょうか。
うんうん、3びき力を合わせれば、どんなことでも乗り越えられる。
なんてったって、あの三十郎、四十郎の血を受け継ぐ3兄弟たちです。
へんてこで楽しい先生たちとのやり取りを楽しみながら、みんなが彼らを見守っているような気持ちになっちゃいますね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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