『バルバルさん』『ぽこちゃんポン!』などでタッグを組む乾栄里子さんと西村敏雄さん。
お二人のまたまた楽しい絵本ができました。
むーちゃんがおふろで体をあらっていると、うしろから誰かの声。
「あー、あらってほしいなあ。
たまにはちゃんと、あらってもらいたいなあ。」
声の主は、なんとむーちゃんのおしりでした!
ごしごし洗うと「うひょひょ」とおかしな声で笑います。
ひなたぼっこをしていると、おしりは「ぼくもおひさまにあてて」と言います。
じつはお相撲を見るのが好きだし、ボールの上で弾むのもおしりのお気に入り。
むーちゃんはおしりと仲よくなって、一緒に遊ぶようになりました。
しりもじ、ファッションショー、潜水艦ごっこ!
ときにはケンカもするけれど……。
むーちゃんが苦手なブランコも「ぼくがついている」って言ってくれます。
おしりはとっても心強い友だち!
自分の体の一部なのに、いつも見えないところにあって、「いない」ような気がしちゃう「おしり」。
「ぼくはここだよ」「おしりだよ」って主張してくれたら、毎日ががらっと変わりそうです。
さあ、みなさんもむーちゃんのようにおふろでよーく耳をすませてみませんか。
もしかしたら「きもちいいしり〜」と声がきこえてくるかもしれませんよ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
続きを読む