想像して、考えて、やってみよう。
1970年の創刊以来40年もの間、300万人の子ども達の知を育んできた人気シリーズが、新装版になって登場しました!
「しりとりワッペン」やじるしのとおりにすすめばしりとりだ。
しか、かめ、めがね、ねずみ、みるく、くつ、つくし・・・しか。不思議、元に戻ってきたよ。
「もじのひきざんげーむ」。
「たいこ」から「い」をとると「たこ」。「はきもの」から「は」をとると「きもの」。あれれ、意味が違うことばになっちゃった。
「うえからよんでも したからよんでも」。
「くるみとみるく」、「きのこのき」、「いかとかい」・・・わぁ、どっちから読んでも同じになるんだね。
数えきれないほどの知育絵本が世に出ていますよね、そんな中で「チャイクロ」はちょっと雰囲気が違うんです。
昭和を感じさせる優しくてどこか懐かしいタッチのイラスト、随所に登場するキャラクターのこびとたちの表情は、まるでわが子を見ているように愛らしい。
そして決して多くはない設問は、どれもとてもシンプルなのに、子どもたちの心をとらえます。
文字との出会い、言葉の持つ音やリズムあそび、しりとり、回文。
「おもしろいな、ふしぎだな」そう思ったら自分で考え、時に間違えたり失敗したり、そんな過程をゆっくりと繰り返しながら言葉の魅力を感じとっていく。
子どもって、こんなに当たり前の事に不思議や面白さを感じるものだったんだ。
わが子の様子に気づかされ、そして自分の幼い頃を思い出しては、大人も新鮮な発見と感動を覚えます。
「チャイクロ」を親子で読み、過ごす時間。
それは私たち親が、子どもの成長と向き合うひとときにもなりそうです。
親から子へ、子から孫へ。子育てのかけがえのない思い出と共に受け継いでいけたら、すてきですね。
(竹原雅子 絵本ナビ編集部)
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