佐藤浩紀は、父親の転勤で過疎の中学校に転校することになった。
全生徒を合わせても23人しかおらず、同級生となる2年生はたったの7人だけだった。
クラブ活動は、男子は野球部、女子はバレーボール部しかなかった。
佐藤の転校で野球部は10人になり、だれが補欠に回るかでクラスメイトの間で確執がうまれた。
けれど、夏休みに野球部で登った山で雨宿りに廃屋に入り、立場や思いを語り合い少し気持ちが近づく。
野球の試合や、クリスマスパーティーの事件などをとおして、クラスメイトたちと気持ちを通じあっていく。
少年たちの心の葛藤をみずみずしく描く、網中いづるの挿絵にも注目!
第14回・ちゅうでん児童文学賞大賞
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