近所の書店で見かけ、表紙が可愛かったので、ふと手に取りました。中身を見てみて、主人公の健気さと愛らしさに、すっかり参ってしまい、すぐに購入しました。じっくり読むと、文も絵も必要最小限(必要不可欠)といった感じで、すごくよく練られていることに気づきます。絵本全体としてのリズムも良いです。絵をよく見ると、随所に可笑しなところを発見できます。文にも考えさせられる部分があります。巻末の「作者より」には「謎がいくつもつまっています」と書かれていますので、作者のいろいろなしかけがあるのだと思います。文といい、絵といい、とくに幼児さんへの読み聞かせには、とても良い絵本だと思いました。 (かもしかさん 30代・せんせい )
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