ロボット/人工頭脳の進化とその最前線は、人間にどのような変革を迫るか?前著 「コンピュータが仕事を奪う」では、爆発的な処理能力の向上を身につけたそれは、近い将来、ホワイトカラーの半数が不要になることが示された(アメリカではさらにすでに危機的な状況にある)。本書では、将棋の対戦におけるコンピュータの勝利やアマゾンやグーグルのシステムなどを例にとり、コンピュータの下請けをする人間の姿を描きつつ、世界的な最低賃金の引き下げがどんな経済危機をもたらすか、そして「人間にしかぜったいにできない仕事とはなにか」の核心を問う。代々木ゼミナール/富士通に協力を仰ぎながら立ち上げたプロジェクト「ロボットは東大に入れるか」は、人工頭脳「東ロボくん」にセンター模試、代ゼミ模試、東大二次試験を解かせ、その結果に対する詳細な講評をとることで、だれもがわかりやすくその進化/最前線を感じ、未来を見極めるための手がかりとするもの。2014年初頭の「天声人語」でその試みが大きく評価され、来る7月26日の朝日新聞beでも大きく取り上げられる予定。
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