二つ以上の呼び名を持っているモノは結構多いです。
この絵本のなかでとりあげたのは、比較的世の中に普及して、市民権を得ていると思われるモノたちですが、
幼児語や方言、外来語をふくめるとおびただしい数になるでしょう。
そしてその呼び方は人によって違うこともあります。また、呼び名の生まれる過程も時々おもしろいものがあります。
「とんかち」などは、擬声語からきているという話で、なんとなくほほえまく感じます。
どういう呼び方にしても、人がおのおのに応じて、より呼びやすい親しみをこめた呼び名が生まれてきたというわけで、
モノに対する人々の温かい想いが感じられます。この絵本はそんな「想い」が詰まった絵本なのです。
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